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2021.09.28 <

【足の角質ケア】かかと・足裏のガサガサを解消するには?

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サンダルやおしゃれなヒールを履いた時に気になるのが、足の悩み。

「足の裏や指がかちかちに硬くなっている」「かかとがガサガサしてひび割れている」といった足裏・かかとの悩みを抱えていませんか?

実はこうした悩みは、足裏にたまりすぎた古い角質が原因になっているかも。

角質ケアをしっかりと行うことで、つるつるの足裏・かかとにすることができます。

そこで今回は、足裏とかかとの角質ケアについて解説します。角質ケアを行うことのメリットや、自宅でできる効果的な角質ケア方法、プロの手を借りるケア方法などを説明しますので、ぜひ参考にしてください。


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木村 眞樹子医師

東京女子医科大学医学部を卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事している。

妊娠、出産を経て、また産業医としても働くなかで予防医学への関心が高まった。医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる様々な人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行っている。

総合内科専門医、循環器専門医、睡眠専門医。産業医。

コラム以外の商品などの掲載箇所については執筆しておりません



1:角質がたまる仕組み、原因

足裏やかかとがガサガサして、皮膚が厚くなったりひび割れたりすることがありますよね。これは古い角質がたまっている状態です。なぜ足裏に角質がたまりやすいのでしょうか?


まず、足は顔や体のほかの部位に比べて皮脂腺が少ないため乾燥しやすく、そのうえ、汗腺が多いため汗もかきやすいので水分がどんどん蒸発していき、肌のうるおいが失われやすいのです。


歩行によって足の裏には常に物理的な刺激が加わっています。摩擦から皮膚を守るために、足裏やかかとの角質は厚く硬くなりやすいのです。特に女性は裸足や薄いストッキングを履いて過ごす機会が多いため、足裏の刺激がかなり強くなっています。



2:なぜ、角質ケアをしたほうがよいのか

通常、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が起こっており、古い角質は剥がれて新しい皮膚に生まれ変わっています。しかし前述の通り、足裏は常に刺激を受けているためターンオーバーが乱れがち。古い角質がどんどんたまっていくため血行も悪くなり、新しい細胞も生まれにくくなってしまう悪循環に陥りやすくなります。


また、かかとのひび割れやタコ、魚の目といった悩みに加えて、足裏にたまった角質や老廃物をエサにして雑菌が繁殖し、ニオイや水虫の原因になってしまう恐れもあります。

足裏の角質ケアをしっかりと行うことで、清潔と見た目の美しさをキープすることができます。*1 *2



3:たまった角質のケア方法

それでは、足裏やかかとの角質ケアに効果的な方法を見てみましょう!それぞれの方法のメリットやデメリットも確認して、自分に合った方法を見つけてくださいね。

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・削るケア

やすりや電動リムーバーを使って角質を削り落とす方法です。

魚の目やタコなど、分厚くなってしまった硬い部分を除去するのに適しています。電動リムーバーは腕の力がいらず、短時間で削れるので便利です。やすりは力加減が調節しやすいですが、つい削りすぎて皮膚を傷つけてしまうことがあるため注意が必要です。削った後はクリームやオイルを塗って、十分に保湿しましょう。


・磨くケア

足専用スクラブなどを使って角質を除去していく方法です。

お風呂場で足を洗う時に気軽に使えて、また保湿成分などが含まれている製品を使えば、磨いた後の肌の状態をよくしてくれます。また、足用・ボディ用のピーリングジェルや炭酸パックは、塗るだけで角質をケアできます。いずれも足の指や甲など、細かいところまで全体的にケアできる点でおすすめです。


・剥がすケア

一時期大ブームになった足用ピーリングパックでケアする方法です。

専用の袋に液体薬剤を入れて足を漬けておくだけで、数日~1週間後に足の皮がぽろぽろめくれ、終的に”ぺろん”と剥がれ落ちます。ユーザーの間では「脱皮」とも呼ばれています。爽快感があることで人気ですが、一方で足を漬けている時間が1時間~1時間半ほどかかることや、足裏の健康な皮膚まで剥がしてしまう恐れがある点で、使いすぎには注意が必要です。


・やわらかくするケア

角質をしっとりやわらかくしてくれる尿素が配合されたクリームを塗る方法です。

皮膚科やクリニックで処方されている医薬品のほか、市販品でも尿素配合のクリームで対応できます。おすすめのタイミングはお風呂から上がった後や就寝前、かかとや足の指にたっぷり塗ってください。3日ほど続けると、足裏やかかとがやわらかくなっていることが実感できるはずです。靴下などを履いて保護するとさらに効果的。初のうちは毎日塗ってもいいですが、肌がやわらかなくなったら週に1~2回のケアでOKです。保湿効果が高く、ひじや膝の黒ずみ、ごわつきにも使えます。


・保湿するケア

角質ケアをしたあとは必ず足裏を保湿しましょう。

角質を削ったり剥がしたりした後の肌は傷つきやすく乾燥しやすい状態です。そのままにしておくと、せっかくケアしてもさらに角質がたまり悪化してしまいます。ボディ用や足用の保湿クリーム、保湿オイルは毎日塗るようにするとよいでしょう。


・足の角質ケアのプロにお願いする方法

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セルフケアは大変という方は、フットケアのプロにお願いしてみてはいかがでしょうか。近はフットケア専門サロンが人気です。足裏やかかとの悩みを伝えると、あなたに合ったケアを提案してくれます。サロンによってはコースを用意しているところもあります。足の洗浄、角質の除去、保湿のほか、足の爪などもきれいにケアしてくれるメニューなどもあります。


4:足の角質パックに含まれる成分とは

剥がすケアでご紹介した足の角質パックは、それぞれ足の角質を剥がすための成分が含まれています。肌への負担が少ないものや、刺激があるものなど複数のタイプがあるので、解説していきます。


足の角質を剥がすのに使われる主な成分はαヒドロキシ酸(AHA)です。

グリコール酸や乳酸の総称で、果物に多く含まれていることからフルーツ酸とも呼ばれています。肌をやわらかくして古い角質を取り除くといわれています。

また、サリチル酸は魚の目やタコの除去にも効果を発揮する、強力な成分です。近は肌にやさしい配合となってきました。ただし、使用後は肌が乾燥しやすくなるため、よく保湿してください。また、乳酸も角質除去の働きがありますが、効き目がマイルドなので、足のかさつきが気になり始めてきたという人におすすめです。*3

5:きれいな足裏をキープするための日常的なポイント

ここまで、足裏やかかとの角質ケアの方法をご説明しました。

角質ケアして”つるつる”になった足裏を長くキープするために、日常的な過ごし方にもポイントがあります。


まずは、お風呂やプールなどに入って濡れた後は足を素早くタオルで拭き取るようにしましょう。

肌についた水分をそのままにしておくと、皮脂膜などうるおいを守る成分と一緒に蒸発してしまいます。

また、清潔さをキープして、洗った後はよくクリームなどで保湿してください。毎日の小さな心がけで、美しい足を保ち続けることができます。


*1 日本化粧品技術者会 ターンオーバー

https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/1032

*2 公益社団法人日本皮膚科学会 ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)

https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913831_1.pdf

*3 公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A ケミカルピーリング

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa23/q13.html

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